《活動四日目》 俺たちは、傭兵!

 こちらの戦闘船は、6隻。

 一隻に3人乗っている(傭兵内部の取り決めで、1隻に3人までの搭乗員としている)ので、傭兵連合は18人の戦力を持っていることになる。

なんてことねぇ、ちょっとした軍隊だ。


 さすがに一人でこの組織を纏めるには、ちょいと骨がいる。

 傭兵長にJGWの「緑猟犬(Green hound)」の野郎が一緒でよかったぜぃ。
【レポート1:緑猟犬 ドラビア(連隊長)の称号
 ちなみに傭兵連合連隊長、そしてJWGのギルド長のDholaviraは「Green hound」って称号。
 JWGの称号といったら「Blue sky Sword」や「War divine Queen」と大層な名前が多いな。それに伴った実力もあるしなぁ。


【レポート2:怠惰傭兵 Lava(連隊長)の称号
 うちも「Twilight glove」やら「Blue Dagger」とかが居るんだが。
 こりゃあ、うちのGMがつけた。
 俺がつけたのは「Humming」「Hide and seek」やらの抽象的な形の称号が多いな。
 ハイド使いに「Hide and seek」、つまり「かくれんぼ」なんてつけるのは、なかなか良いもんだろ?

 俺がGMのEinbaの野郎からもらった称号は、「Blitz」。
 ブリッツ(Blitz)は、ドイツ語で雷撃・電撃を意味する言葉。第二次世界大戦においてドイツ軍が用いた電撃戦(ブリッツクリーク)に由来して、危険性も大きいが見返りも大きいギャンブル性の高い戦術、作戦を指すようになった。 Wikipediaより
 おう、ギルドにとって、ギャンブル性の高い人間らしいぜ。チクショー!

 そんな、「Blitz」が指揮をとる3/12日。
 つまり昨日の海戦だが、上記のとおり、6隻と18名の傭兵達が鉄の海に出た。



 JWGは、相変わらず大型の火力戦艦。

 相手を殲滅前提なので、その図体のデカさからの拿捕力が非常に強い。

 俺は、火力が今一整わないので、小型の戦艦。
 
 
 小回りが利くので、下手なことをせん限りは拿捕は無い、と思う。
 海には魔物が住んでいるので、なんともいえねーが。



 航海士の新しい奴も、一人雇えた。また航海士が二人になったわけだ。こいつは嬉しい。

 いや、魔法使いだし、初めは戦闘員と思ったが、
 なんか操舵経験が有るみたいで、なかなかすいすいと動かしてくれる。
 
 はなっから雇っていた、航海士のZigenの船は手馴れたもので、海賊をひとつ落としたようだ。

 いやあ、いい腕の連中がそろってやがるね。
 



 ようやく、オレの肩の荷が下りたと思ったら、ウチの可愛いヒヨコちゃんたちが2匹遅れてきやがった。
 そのせいで、再びオレが船の舵を取ることになった。







 うがあああああああ!!
 
 オレに、舵を握らせるなぁあああああ!! 

















 
 ※※傭兵交戦中※※


















                      
 案の定、


 オレだけ死亡。 





 そんなオレを尻目に、JWGは、海戦では死亡扱いに近い「拿捕」も成功した。初拿捕である。
 こいつはワインを送りたい気持ちになるが、まだ成功とは言えなかった。

 「拿捕」ってのは幽霊さんが降りてくれて初めて完了するもので、船から降りてくれないと、どうしようもない。

 まぁ、居直られたら、其れで終わりな訳だ。そこから根比べでずっとにらみ合いこになっちまうからな。
 そんな後腐れがある仕事は嫌だねぇ。

 しかし、あっちもこっちも石頭になったら、お互いに頭を割って死んじまう。

 その辺はスマートに交渉していきたいもんだ。

 プライドってのも大事だが、それ以上に泥沼の戦いになると嫌なモンだからな。

 先に拿捕された斥候船(勝手に出ていて勝手に拿捕というかなり不名誉な者だったが!)が居たモンで、そいつと交換条件をだす。

 艦船交換に応じた、海賊のご英断に感謝ってところだ。



 それにしても……。

 何度見てもすごい船の量だなぁっ!
 これだけ船があると、さすがに疼くものがあるぜ!


【レポート3:現代における傭兵のイメージ
  どうでもいい話にはいるが、傭兵というのは様々なネガティブイメージが付いている。
 基本的には「無教養」「荒くれ者」「裏切り者」等が多い。「荒くれ者」以外は、たいてい比定が出来る。戦闘は乱暴なことなので、金が有れば仕事をキッチリする傭兵は、さぞかし「乱暴者」だろう。
 しかし、傭兵は商売なので、信用が第一である。
 企業として「裏切り者」のイメージが付くと、他の傭兵団に仕事を取られてしまうので、「怠戦」「裏切り」よりも料金に見合った働きをする方が遙かに多かったようだ。
 無論、どんな人間でも傭兵になれるので、ちゃんと統制の取れてない傭兵団、たんなる荒くれ者の集団も存在した。
 しかし、その場合は、企業とは言えず、戦にも役に立たない単なる「雑兵の群れ」でしかない。
 その場合は、企業として金を儲けることはなく、単なる賊として金を儲けていたようだ。

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