《活動三日目》 ヘイブン沖での初戦!

 ヘイブンのオープンバーで、ワインを10本も開けていると(酒を飲むのは傭兵の仕事)、斥候兵から「海賊の姿あり」の連絡が届いた。


 Sleeping Beautyこと、ヘイブン海賊団船長のアリエル。
【レポート1:海の女傑 アリエル
 当時のMugenで一番有名だった女海賊。
 ヘイブン海賊団を指揮して、ヘイブンでの海賊活動をしていた。
 この海賊戦争前に、UOから撤退したが、今回の騒ぎを聞きつけてMugenの海に戻ってきた。
 赤揃えの出で立で、民間人にも人気がある、「赤のカリスマ」。
 アリエルが出撃してくると、海賊達の士気も上がったので、中々厄介な相手だった。

 元BIP海賊団、副船長の黒傘ことネイル。
【レポート2:黒笠の ネイル
 孤独を愛する女海賊。
 黒い笠を常に被り、「黒笠」の異名を持っている。
 操船の腕まえは非常に良い。
 今思えば、俺の船は、一度も黒笠を殺した事はなかった……。



 上記二名が、ヘイブン湾に姿を現した。ぶっちゃけ、昨日からひたすらに飲んでいたので、頭が痛い。


 操船の為に当てにしていた航海士の一人だが、

 言質のみの承諾だったのが災いしてか、

 怖じ気付いた言葉を喋り初めたので、登用は断念した。


 傭兵の世界では良くあることなので、気にはしない。



 さすがに、レイブン攻撃部隊の人間は操船訓練を受けていないので、趣味で船を動かしているオレが急遽、舵を取ることになった。
 

 酔っぱらいが船長だ。



 酔っぱらいが傭兵隊長だ。


 
何とも不穏な空気が流れる。



 しかし、どうって事はない。



 JWGの傭兵隊長も酔っていた。

【レポート3:傭兵連合における連隊長
 Lavaは、傭兵長の立場を名乗っているが、実際は連隊長に当たる。
 本来なら、「傭兵隊長」は「君主」と契約してから、連隊長に下請けさせて中隊を作らせる役目の人間である。

 連隊長とはは、何人かを中隊長をさらに任命して、募集や徴兵を進める。
 だが、人手不足なので中隊長の仕事も連隊長が兼ねている訳だ。
 中隊長頭というのが正しいだろう。

 実際の傭兵組織は、中隊が集まって、ひとつの軍になる。
 傭兵の軍とは、中隊の集合体である。
 それが戦争のための基本体系になっているのだ。

 今回の仕事だと、一隻三人という中隊を組んでいるので、操舵士が中隊長にあたる。それを纏めている、ドラビュアと俺が連隊長という形なのだ。
 つまり、その中隊が今回の海賊討伐のような仕事をしている事なる。

 参加戦闘員は、Raven隊2名、JWG4名で、船には一隻3名までという形にしているので、JWGのお嬢ちゃんを借りた。
 二隻で内訳はRaven隊2+JWG1、JWG3という形だ。



 いよいよ、相手に鉄の鏃をぶち込む時がやってきた。




 しかし、ハイハイ歩きのベイビーちゃん。
 当船は、結果的には2回死亡(しかも、一度、船員が全滅した)した。
 
 しかし、アリエルの首級を何とかあげたのが幸いである。
 

 
 逆にJWGの大型ガリオン船は全滅が無く、ヘイブン海賊団を全機と黒傘等、海賊殲滅にすさまじい効果を上げていた。



 連合隊なので、

 部下の手柄は
オレの手柄。

 
 よって、前哨戦としては、非常に良い出来栄えだろう。


 オレの操舵以外は。


【レポート4:実際の連隊長
 実際には、騎士、貴族の生まれしか傭兵隊長を勤める事は、基本的に不可能である。
 ドイツ最大の傭兵隊長といわれたアルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインもベーメンの貴族出身であり、かっこいい通り名の「甲冑をまとった修道士」、「甲冑の修道士」といわれたティリー伯ヨハン・セルクラエスもブラバンドの貴族である。
 ヴァレンシュタインを支えた軍師のピッコローミ(こいつは、最終的に裏切ったが)、猛将パッペンハイム、全て貴族である。貴族、貴族で貴族パレードだ。まぁ、「貴族と武士」と別れている日本と違って、西欧は「貴族は騎士」であるから仕方の無いことだ。
 
 まぁ、それでも幾らか下級出身の傭兵でも、上級将校に食い込んだ奴もいる。農民のだったデルフリンガーとか、逆玉にのっかって騎兵体調になった。

 ティリー伯の後釜に騎兵連隊長になったヤン・フォン・ベルトとかもそうだ。彼は農民の息子でありながら、旧教連盟の将軍というポストにのっかったのである。あめいじんぐ!(SUGEEEEの意)

 その中でも究極は、ヨーハン・シュポルク。元々、小作人だったのだが、戦いで武功を立てまくって、「皇帝軍騎兵総司令官」とかいうすさまじい位までたたきあがった、ベスト・オブ・マシナリーである。

 意外に居るが、基本的には不可能である。

ぇ。
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